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魚の思い出

2016/05/18
小さいころ、食卓に焼いた魚の切り身が並んだことがあった。
父の顔や、テーブルの感じから、たぶん、小学校低学年の頃だろう。
今思うと、父は魚嫌いのはずだから、夕食に焼き魚が出るのはちょっと不思議な感じがする。

父の切り身を見た時、私のより小さく見えた。
きっと、私のは尾の方で、父のは腹の方だったから小さかったんだろうけれど、私が大きい方を食べることに罪悪感があって、父のと取り替えなければいけないという気がした。

でも、取りかえようと口に出すことに、とても勇気が必要だった。
父の切り身をじーっと見て、目が離せなかった。
心臓がドキドキして、父の顔は見れなかった。
やっとの思いで父に話した時、泣いてしまった。

父は、笑いながら、お父さんはこれでいいのだと言った。
それを聞いて、ほっとしたような、悲しいような気持ちで、また泣いた。


それにしても、たったこれだけの事を言うことが、とても苦しくて勇気が必要だった。

自分の気持ちや考えを口に出すことへの苦しさは、子どもの頃からあった。
こんなこと言ったら怒られるかも、嫌われるかも、否定されるかも、と、頭の中で妄想が走って、言いたいことが言えなくなってしまう。


妄想と知っている今でも、苦しい。








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21:30 過去回想 | コメント(0) | トラックバック(0)
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